# 現在の技術案件の近況
先々週から今週までの技術案件の進捗等について述べる。
## Debian noroot 環境案件
先日頃より、 Debian noroot 環境において、
コマンドに proot
オプションを付与する事により、 proot の fake_id0 機能を有効にして起動している。--root-id
これにより、
コマンドにより、標準的な SSH サーバである OpenSSH を導入して起動させる事に成功した。apt-get
即ち、以下の様に OpenSSH を導入し、
ファイルを "[Debian noroot 環境において OpenSSH に基づく SSH サーバを導入する][1]" で述べた通りに設定した所、正常に SSH サーバが起動した事が判った。/etc/ssh/sshd_config
$ apt-get install openssh-server
## Termux 版 proot 案件
さて、最新版の Termux の開発コミュニティによる proot では、 proot jail 環境内での chroot システムコールの実装が強化された。
そこで、 Termux において Ubuntu 19.04 を動作させる為の Ubuntu の tarball を Debian noroot 環境内で展開し、 [Ubuntu 19.04 の chroot jail 環境の作成について実験を行い、 tweet にて言及した。][1]
chroot jail 環境の作成自体は成功したものの、 mount システムコールの未実装や proot のオプションを通したディレクトリのバインドが chroot jail 環境から見る事が出来ない等幾つか問題があった。
しかしながら、概ねこの環境は動作しているので、 Debian noroot 環境上に Ubuntu 19.04 の導入を今後検討している所である。
[1]:https://twitter.com/z80oolong/status/1138805954818920454